羽幌町の天売島で地域おこし協力隊を務めた後、現在は観光協会で働く平野健司さん。羽幌のフェリーターミナル内にある観光案内所によくいらっしゃいます。ちなみに、生まれは東京、育ちも東京。今回はそんな平野さんにインタビューさせていただきました。

〈平野健司さん。釣り上げたサケといっしょに〉
協力隊を務めていた頃について: 期間2017年4月~2020年3月
協力隊の仕事に応募した経緯を教えてもらえますか?
「東京生まれ。東京育ち。大学卒業後は池袋にある旅行会社で働いていましたが、地方への転職を考えるようになりました。地域おこし協力隊の存在を知ったのはその頃です。ちょうど東京で北海道の地域おこし協力隊を募集する説明会があり行くことにしました。羽幌町を含め数カ所の自治体が来ていましたね。2、3気になる自治体があり、退職を機に北海道旅行に行く際に訪れようと思いました。『旅行の際、訪ねてもよいですか?』と確認したところ、『来るなら面接しますよ』と言ってくださったのが羽幌町でした。ちなみに、『採用です』と、面接を受けたその日に伝えられました。驚きました。」
所属と仕事内容を教えてもらえますか?
「所属は商工観光課。天売島の観光振興が僕の仕事でした。協力隊の業務内容は採用する自治体によって様々ですが、僕の仕事の場合は、自主性が重んじられており、自主的に業務を探し、自主的に行動し、自主的に実施していくことが求められました。具体的に行ったこととしては、SNSでの情報発信、観光資料の作成、体験観光事業者のお手伝い、道内地域の視察などです。体験観光事業者というのは、一般社団法人おらが島活性化会議さんやネイチャーライブさん、オロロンレンタルさんのことですね、そのお手伝いをさせていただきました。」
天売島で協力隊をして、苦労したこと、よかったこと、楽しかったことあれば教えていただけますか?
「いま思えば苦労したことはないですね。自然も、人との関わりも、暮らしもぜんぶ楽しかった。ウトウの帰巣を見たり、カヤックをしたり、フットパスを散策したり…。隣近所の付き合いのない東京から来たので、日々の付き合いが東京とは違っていて、それが新鮮で面白かったですね。島の方には感謝しています。」

〈ウトウが帰巣する様子〉
観光協会に勤めて: 現在
観光協会では、どのような仕事をされているのでしょうか?
「日常の観光の事業企画、立案、実行を行っています。コロナ前までは甘エビまつりをやったり花火をやったりしていましたが、僕が観光協会に入ってすぐコロナの感染拡大が始まりまして…。大きなイベントはコロナでできなくなり、甘エビ祭りに関しては不漁の影響で今年も開催できませんでした。なので、日常の観光に関する仕事がほとんどになります。」

〈観光案内所でもらえる天売島・焼尻島のパンフレット。平野さん(イラスト)が案内してくれます〉
今後やりたいと思っていることはありますか?
「羽幌の地域が盛り上がるようなイベント、羽幌の自然・食べ物を活用した観光振興をできればと考えています。羽幌は食べものが一番の魅力だと思うので、食べ物を使ったイベントをできればと。」
協力隊を目指す人に向けて
協力隊に向いている人はどんな人だと思いますか?
「協力隊に向いていない人というのは、特にいないと思います。強いて言えば、ちゃんと行政と話し合えるひとでしょうか。」
協力隊を目指す人に一言お願いします
「頑張ってください!!!」